Magnolia

くちびるに歌をのMagnoliaのレビュー・感想・評価

くちびるに歌を(2015年製作の映画)
4.5
アンジェラ・アキさんの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」をモチーフに生まれた小説を原作の映画化。
どうかこの大好きな歌の世界観を壊さないで…と祈りつつ観てきました。

自分と対峙して自分の存在や生まれてきた意味を考える15歳たちに胸が苦しくて涙が止まらず…両親が離婚た子も、自閉症の兄を持つ弟も、誰かの為に生まれてきて、誰かを幸せにする為に生まれてきたんだということを「歌う」ということで気づいてゆきます。

「自分とは何でどこへ向かうべきか 問い続ければ見えてくる」

五島列島の自然や長崎の街並みによる映像の美しさと、音楽室に窓から入り込む風の音、中学校の日常のざわめきがとても効果的なBGM。

合唱コンクールを目指して頑張って一つになる、とかいう青春モノではありません。もっと繊細で、もっと壮大なテーマ。
役者さんたちもとても良かった。とくに中学生。先々楽しみです。
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