地球外生命体ということですが、必ずしもそこがポイントでもなく、むしろ人間関係を重視して描いているように見える。
美女と見ればすぐ口説く、レイプすることを考える男たちに対しての、強烈な反発や抵抗という側面も考えられる。力づくで女を屈服させる男たちに対しての復讐だ。
単に復讐的に捕食していた女が変わるきっかけは、劣情よりも人間性を重んじる男の出現だった。しかしそれもまた別の劣情に押しつぶされるだけなのか。せめてもの抵抗は、自分という存在と関係性を持たせないことだけとは、やはり虚しい。
こんなに関係性を説いているにも関わらず、スカヨハのヌード目当ての方が垂れ流す文句には閉口する。
この素晴らしい映画から何も学ぼうとしない方向けの作品なのに、どこまで行っても学べない方は致し方ないようですね。
