これじわじわ来る。スカーレット・ヨハンソンの皮を被った地球外生命体、捕食者。原作はどうなってるのか読んでみたくなる(※後に読んだが原作も奇妙で面白かった)
冒頭シーンから引き込まれる。
話はシンプルで語り口はタイト、独特の世界とあの軋んだようなかすれたような音響で異様な雰囲気醸し出す。
最初はスカーレット・ヨハンソンの肉肉しさがマッチしないのでは？と思ったけど、あれが良いんだな。
孤独な男を引っかけるには十分過ぎるキャラ。
人を襲うプレデターだがグロい描写があるわけではなく、黒い何かに襲われる。襲われた後の映像が美しいのと気味悪いのと紙一重で。よーく見ると気持ち悪いが、遠巻きに見るとヴェールが宙に舞うようで美しい。
グラスゴーの寒々しい街や自然の中、プレデターは車を走らせ人間に完全に馴染んでいる
しかも美しくセクシーなので男性は声がかかれば思わず答えてしまう。あのシーンの数々は隠しカメラで相当撮影をおこなったうちの一部だそう。
これ、捕食者が男性の風貌だったら話はまた全然違うだろう。
タールのような黒い沼、黒い体。
どんな生物でどんな生態なのか想像が膨らむ。
どんなエンディングを迎えるのかと思いきやアレ。
さすがキレッキレのMVを多く手掛けた映像作家。そこにミステリアスなストーリーが乗っかり忘れられない、脳裏に焼き付く作品に。
