ふじこ

パージ:アナーキーのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

パージ:アナーキー(2014年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

1年に1日、12時間だけ殺人を含む全ての犯罪が全国民に許可される日、通称パージ。
この法のお陰で平時の犯罪率は大幅に低下、皆パージの日の為に犯罪を控えているからと思われる。
今作では家に帰る前に車が故障し、ダウンタウンを彷徨う羽目になった夫婦、突然家に押し入ってきた謎の集団から助けられた黒人親子、その二組を助けた刑事による1日を描く。
目の前で殺されそうになっている親子を助けてしまうが、刑事の目的は復讐のためパージに向かう事であり、乗ってきた車に勝手に乗っていた夫婦共々、成り行きで行動を共にする。
その道中、前作ではただ犯罪をしても罪に問われない日としてお金持ちの一家を描いていたけれど、今作は国民のガス抜き以外に裏の目的がある事も暴かれる。


助けられた側の腹の立つ態度よ。特に娘(羽野晶紀に似てる)。なんでこんな調子乗ってんの…?
夫婦の夫の方も、助けといて見捨てるのか!って勝手に車に乗ってただけだろうが。

穏健派の二組とは対象的に、パージに参加する為に街に出ていた警官のレオに依存しまくる。まぁ頼り甲斐はあるし、重火器に慣れてそうだけども…。厳しく接しながらもお人好しなレオは全員引き連れてぞろぞろ歩く。

ただただ人を殺したくてヒャッハーする人達の事は分からないけれど、"復讐"に話が及ぶとなんとも言えない。それはその人だけのものだから。
何回も言われる"復讐なんてしても意味はない"みたいなやつ。
お前に何が分かるってんだ、って言われたらそれで終わりじゃない?意味の無さ過ぎる台詞だと思う。
復讐しても死んだ人は喜ばない、とか、結局虚しい、とか。
そうだったとしても”復讐した”と言う事実は残るし、しておいた方がお得なんじゃないかって、キアヌの言う通りだと思う。

でも最後はなんか結構爽やかに終わる。
ふじこ

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