Jiyong

アイ・オリジンズのJiyongのネタバレレビュー・内容・結末

アイ・オリジンズ(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

委ねてきたな……きらいじゃない。むしろ好き。
無神論的な科学者と現代科学では証明できない結びつきについて、その妥協点を見つけるのではなく、「まあ、分かんないよね」っていうスタンス。無理に押し付けるのではない感じが良い。

僕自身、神の存在を信じているわけではないが(人類が壮大な作り話をしなければならなかったことについての興味は大きいし、日本人的な自然信仰はある)
生命のありかたを人為的に変えるのは、倫理的によろしくないし地球に共存する生き物としてよくない立場だと思ってる。多分、製作者もそう思ってるのがエンディング後で伝わってくる。
最近、AIのカートコバーンが音楽を作るというのを見て、死ぬほど野暮なことしてんなと思った。少し近い感覚かもしれない。
この少女が、前の彼女と同じ虹彩を持っていて記憶の引き継ぎがあったとしても、それはそこにあるだけで解明すべきなのか…という倫理観、スタンスだね。それでいいと思う。問題提起で答えはない。疑問を投げかけてる時点で懐疑的ではある。

うちの(?)スティーブンユァンことサンヨプちゃんは本当に学者的な秀才が似合うので、英語で役を演じるときはどんどんそういうのやってほしい。
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