ゆみゆみ

パパが遺した物語のゆみゆみのレビュー・感想・評価

パパが遺した物語(2015年製作の映画)
3.8
どうしても父親の方に感情移入してしまう。

ジェイク(ラッセル・クロウ)は有名な作家。事故で妻を亡くし、8歳のケイティ(カイリー・ロジャース)と二人で暮らし始めるが、事故の後遺症に苦しむジェイク。娘のため、入院することを決心し、妻の姉エリザベス、ウィリアム夫婦にケイティを預かってもらう。

ケイティの子ども時代を演じたカイリー・ロジャースが可愛すぎるし、うますぎる!この子を見ているだけで涙が出る。彼女の泣き顔を見ると抱きしめたくなる。そう思ったのは見ている私だけでなく、預かった伯母のエリザベスも同様。

大人になったケイティ(アマンダ・サイフレッド)は心理学の博士として、心に傷を追い口を利かなくなったルーシーのカウンセリングを担当する。そしてケイティもまた、人を愛することの怖さを抱えていた。
子ども時代と現在のケイティを交互に見せながら、やがて…。

父親と娘の心の通い合いにジワりとさせられる。二人で机に並んで執筆とお絵かきをする姿も、一緒に「close to you」を歌う姿も、博物館や自転車の練習、二人の時間がとても微笑ましくてホッとする。

娘に幸せになってもらいたい。その一心のジェイクの気持ちに感動した。そして絞り出すように書き上げた物語はケイティを幸せにしてくれるのか。

悲しいけれど、穏やかな気持ちにさせてくれる作品だった。
ゆみゆみ

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