ふっくー

ジェサベルのふっくーのレビュー・感想・評価

ジェサベル(2014年製作の映画)
3.5
「SAW6」「SAW the FINAL」を手がけたケヴィン・グルタード監督の待望の新作です。

表紙がインパクトありまくり!そして冒頭のタイトル「JESSABELL」の出し方もおどろおどろしい!!

なかなか良いホラー作りますねこの監督。まず雰囲気が日本のホラーを彷彿とさせる演出で背筋がゾクゾクしますね。暗闇で光る砂嵐のテレビや、呪いのビデオテープなど、「リング」に影響を受けているのですかね。

序盤は悪夢をみる主人公の苦しみから、その悪夢が具現化して襲いかかる恐怖を描いていますが、その悪夢は自分と同じ名前の「ジェサベル」であると分かり始めてから、話の本筋が見えてきます。母親が残したビデオテープは父親が「見るな!それは呪いのテープだ」という。はたして何が真実で何が悪夢を表しているのか。
後半になるにつれて断片的な恐怖や、ビデオテープの本当の謎が明らかになっていくので、非常に謎解きの伏線がよく出来ています。ラストの結末はホラー映画らしいバッドエンドで、主人公がただただ無念。ラストの怒涛の伏線回収は、さすが長年SAWシリーズに携わってきたケヴィングルタード監督。

映画の中盤でプレストンが言う「憑依は悪いことじゃない」というセリフもラストのあの結末を知った後に思い返すと皮肉染みててゾワゾワしますね。

ジェームズワン監督はワイスピ新作や、死霊館など、一躍有名なヒットメーカーになり、
脚本を書いてたパトリックメルトン&マーカスダンストンは他作品で脚本を色々書き、
ダーレンリンバウズマン監督は「マザーズデー」のリメイクを手がけたように、
SAWシリーズに携わっていた監督やスタッフが、最近は全く別の映画を作ったり、脚本書いたりとそれぞれの作品を作っているのは嬉しい限りです。

これからもSAWシリーズから飛翔していったそれぞれの監督作品の新作が出るたびに必ず見てしまうと思います。笑
ふっくー

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