ふっくー

死霊のはらわた ライジングのふっくーのレビュー・感想・評価

3.5
80年代のスプラッターホラーに多大な影響を与えたオリジナル版から40年以上たった現代に、あのスプラッターの感動を!!

なるほど、今の時代に本気で「死霊のはらわた」をR18指定で制作したらこうなるのか笑。

冒頭のお馴染みの森の別荘シチュエーションから、飛ばし過ぎでしょwww

死霊のはらわたシリーズはオリジナル版から、アッシュことブルースキャンベルのvs死霊との珍道中、スーパーマーケット定員になったかと思えば、中世のヨーロッパで現代に甦るために「ネクロミノコン」がある死霊の地に出向き、英雄となった!?コメディとしてカルト的人気を誇るシリーズでありますが、(ここまで過去作のあらすじ簡単に語ってるけど、いまだに意味不明だし最高に笑えるんだよな)今作は血みどろスプラッターはそのままに、やっぱりどこか笑えてしまう作品になっています。

森の別荘で、死者の書を開いてしまい死霊との戦いを描くイメージが強かった今作は、リブートとして大胆にも古びたアパートを舞台としてアレンジされているのに、逃げられない閉鎖空間、取り憑かれた人間の豹変、そして醍醐味である血みどろスプラッターは更に凶悪さを増している。

制作総指揮にサムライミ&ブルースキャンベルと名前が上がっていますけど、どこまで関わってるんですかね。彼らのことだからめちゃくちゃ関わってそうだし、おそらく非常に楽しみながら制作したんだろうなぁと笑。

死霊が襲いくる土俵は全く違うのに、そこには確かに「死霊のはらわた」を彷彿とさせる演出があったのも最高。
オリジナル版を知ってる方たちなら、
アパートのドアにて、鎖の音を立てながらドンドン叩くシーン、中盤で散弾銃で応戦する、終盤にはあの黄色いチェンソーなど小道具だけでもニヤニヤしちゃいますよね。
ラストの死霊たちの集合体も最高です。

ワイングラスをボリボリ食べたり、目玉で喉詰まらされたりスプラッターもバラエティ豊か。

グルーピー呼ばわりされてたジャンキーな妹が、最後は子供を守る母親の顔になってて最高でした。

基本的にこのシリーズは脚本はとっ散らかっているので、ホラーとしてスプラッターとしてそしてコメディとして笑いながら観るのが正解です。ブルースキャンベルとサムライミの悪ふざけなお祭り映画として楽しめればそれで充分ですので、広い心で楽しみましょう。

「死霊のはらわた」シリーズで真面目にホラー映画としてみるのであれば2013年版のリメイクがオススメです。
ふっくー

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