テオはフレッドにとって神からの贈り物。
良かった点。
・フレッドとテオの関係性
・穏やかな雰囲気
・フレッドの世界が色づく過程
悪かった点。
・テオの行動が最後まで謎
・邦題が内容と全然合っていない
オランダ産の作品。
監督は俳優としても活躍するディーデリク・エピンゲ。
あらゆる国際的な映画祭で受賞している。
最大の戦犯となるのは邦題。
それを期待して鑑賞すると内容がまったく違う。
あらすじからも首を傾げてしまう。
どう考えても邦題がおかしい。
邦題から深い意味があると連想する。
しかし、結末は真逆となる。
そうなってくると考えられる事は一つだけ。
大人の事情が裏で働いたのだろう。
原題が『マッターホルン』だが、最後に彩るシーンにピッタリだった。
本作は孤独な男の日常ではない。
田舎町にある差別、特にクリスチャンから見た世界。
凝り固まった世界観から逸脱した問題。
それを地味に提案しながら消化していく。
ガチガチに固めた生活の主人公。
だが、テオの出現で彼の日常が徐々に変化する。
それによって主人公が過去を清算する。
全体的に不思議な雰囲気の作品。
大きな事が起きるワケでもないが飽きない。
オッサンとオッサンが戯れる姿。
冷静にみればおかしいが、本作ではなぜか許される。
何かを変えたい時はテオを思い出せばいい。