りんとん

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのりんとんのレビュー・感想・評価

3.8
「ほう…。」
エンドロールでため息がもれる作品。
アート系映画です!
妻を亡くした夫が主人公のストリーであるが、感情輸入がしにくく消化不良かなと思いました。

そもそも、英語の原題は「Demolition」(爆破、破壊)だそう。
邦題の「雨の日は会えない、晴れの日は君を想う」がモヤモヤする原因の一つかもしれない。笑
だけど、私たちがモヤモヤとフラストレーションを溜めていたように、彼だって自分の中にモヤモヤがあったから、それを投影した電化製品や家を、物理的に壊してみたかったのかな。

彼は何を求めて破壊活動をしているのだろうか?ということを考えながら観ると、違った受け取り方が出来る。
ただイカれてしまっているわけではなく、イカれてしまっている自分に戸惑い、必死に自分の心を探していたのだ。
心を亡くしたことなどない自分には、なかなか彼の気持ちはわからなかった…。

クリスを演じるジュダ・ルイスが美しいです。中性的な美しさは、子供の頃は特に迫害されることも多いかもしれない。
クリスの場合は事情もあり…
美しいということは、素晴らしいことなのにね。

ジェイク・ギレンホール主演の『ナイトクローラー』も、狂ってるから手を出すのが怖いけれど(笑)、観てみようかな!
りんとん

りんとん