DORATARO

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのDORATAROのレビュー・感想・評価

3.9
想像していたよりもコミカルでユニークな作品でした。妻を事故で失ったことで自分の感情を見失った男は義父でもある上司のアドバイス通りPCやら家具やら身の回りのあらゆるものを解体し始めます。上司は当然喩え話で言ったのにこのデイヴィスという男は嬉々として解体を試みます。この物質的な解体という行為が(心の)修復に繋がるかは分かりません。寧ろ、心の治療法は人それぞれ。突発的な行動が招く偶然の出会い、そして同じように孤独を抱える人とのふれ合い、それが心を癒す唯一のものだと感じました。

「私に会うまでの1600キロ」然り、この監督の作品はどれも悲しみを背負った人物に寄り添うような暖かさがあります。ジェイク・ギレンホールの演技だけで観る価値アリです。
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