“すべてはメタファーだ”
交通事故で妻を亡くしたエリートサラリーマンが、愛と自分に向き合いながらもう一度人生を組み立て直していく話。
分解して、点検して、組み立て直す。
人生を車の修理に例えるのは面白かった。
破壊衝動をその過程として意味付けるのも感心したし、だからこそ見てるこっちも壊しまくる主人公のクレイジーな行動にせいせいしてよかった。
愛の描き方とか、セリフや展開は文学っぽくて深みがある。ギレンホールの目が本当にすごい。綺麗。
失ってから気づくって言っちゃえば一言だけど、その過程を丁寧に描くとすごく人間味のある話になって温かかった。
「永い言い訳」に近いのかな。