びーる

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのびーるのレビュー・感想・評価

3.9
雨の日は会えない、晴れた日は君を想う…
かなりセンチな邦題からは想像もできない内容でした。

交通事故で妻を亡くし、それが発端になり何もかも破壊してしまいます。
物も、地位も、周りの人も、自分も…

印象的なことが「破壊」に発展する前は「分解」にこだわっていたこと、中のものが知りたいと作品中では言っていましたが、結局自分の感情も同じようにわからなかったのでしょう。

やり場を失い、破壊…

実は、人間の破壊衝動は、自分には情があることを確かめたいがためのものだったのでは?と考えました。仕事に追われたエリート銀行マン。おびただしいほどの数字に付きまとわれ理論が先走り、感情なんて持ち込めないでしょう。

妻が亡くなったことをきっかけに
いろいろなことに気づき、破壊衝動が生まれる…
それが自分を人間たらしめるのだ!と感じだんだと思います。

愛のある人として流した涙
亡き妻との思い出

涙せずにはいられない…
びーる

びーる