とぅん

ドリーム ホーム 99%を操る男たちのとぅんのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

思ってたよりもスリリングな場面が多くて、胸に刺さるセリフも多くてなかなか面白かった。
あまり知られてないのが勿体無いぐらい、見応えのある映画だと思う。
サブプライムローンで家を追われた人々の映画というと、「フロリダ・プロジェクト」を思いつくけど、こっちはよりハードな雰囲気でヒリヒリする。

そんな雰囲気作りの最大の貢献者は、間違いなく追い立て屋リック・カーバー役のマイケル・シャノンだろう。
まぁ、元々こういう狡猾なオッサンにハマる俳優だと思ったけど、やっぱりめちゃくちゃハマっていたな。

今作で一番グッと来たのは、リック・カーバーが、追い立て業務を渋る主人公に言い放つセリフ。

「この国は負け犬には手を差し伸べない。成功した勝者が築いた国だ。この欺瞞に満ちた国は、勝者の勝者による勝者のための国だ。」

このセリフに凝縮されている気がする。
素晴らしい脚本。
とぅん

とぅん