幕のリア

ドローン・オブ・ウォーの幕のリアのレビュー・感想・評価

ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)
2.8
原題 GOOD KILL
最低な邦題から、イーサン・ホークが主演ということも、ガタカからの盟友と言えるアンドリュー・ニコル監督作品とも知らず、放置。

「ハックソーリッジ」や「ダンケルク」を観て凄惨な戦場を体感する。
様々な論議があれど、戦場の現実を知る由も無い世代には、銃弾飛び交う戦場の臨場感や演出の妙を”楽しむ”鑑賞でしかあり得ない。
「関ヶ原」を見て、戦争の悲惨さに涙するものはいないだろうし、見所は疾駆する騎馬や飛び交う弓矢や派手な殺陣周りとなる。

近年特にWW2物の映画が多いように思う。
もはや局地的な市街戦は私闘の延長に過ぎず、
今作や昨年公開の「アイインザスカイ」のように米国視点からの戦争物は、指令室からの戦闘が最前線となってしまっており、作品によっての色の違いは出せなくなってくる。

「アイインザスカイ」は、秀逸なシナリオが素晴らしいエンタメ作品であったが、今作はいかにも地味だしドラマもありきたり、そこが弱い点であり、また見せ所ではあるとは思う。
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