【何度もやめようと思った、でも歩き続けた。人生とおんなじだ。】
邦題が示す通り、母の死をきっかけに、わたしに会うまで1600キロ旅する女性のお話し。
監督の前作『ダラス・バイヤーズクラブ』が凄く良かったから鑑賞。
歩いてる主人公の表情と、始終挟み込まれるフラッシュバックされた思い出で、主人公がどうして歩く事になったのか、歩いていくうちにどうわたしを見つけるのかが描かれて、観ているこちらも主人公と歩いている気分になってくる。
大きな山場もなく、ある種淡々と「歩く」という行為だけで、主人公の心の機微を表現してしている上質な映画だった。
僕も嫌な事があったり、考えごとをしたい時はひたすら歩くから、この1600キロ歩くという行為は凄く分かった。