ことのは

生きる LIVINGのことのはのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
3.5
【最期を知り、人生が輝く。】

1950年代のロンドンで、役所の市民課に勤める堅物の課長が癌で余命半年と知り、自分の人生を見つめ直す、黒澤明監督『生きる』のリメイク作品。

観たことなく大筋だけ何となく知っていた『生きる』。primeで見つけたのでぼんやり鑑賞。

ビル・ナイの佇まいが好きだから、画面の中にいるだけでほっこりしてしまう。
邦画をカズオ・イシグロが丁寧にイギリス仕様にしていて、観ていてどこまでも気持ち良い作品だった。

タイトルや、照明の使い方がクラシック映画のようで、いつの映画を観ているんだろうと思ったらめちゃくちゃ最近(2023年)の映画だった。

雰囲気のある好みの映画だった。

マッツ・ミケルセンが北欧の至宝なら、ビル・ナイはさながら英国の至宝だろう。
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