【最期を知り、人生が輝く。】
1950年代のロンドンで、役所の市民課に勤める堅物の課長が癌で余命半年と知り、自分の人生を見つめ直す、黒澤明監督『生きる』のリメイク作品。
観たことなく大筋だけ何となく知っていた『生きる』。primeで見つけたのでぼんやり鑑賞。
ビル・ナイの佇まいが好きだから、画面の中にいるだけでほっこりしてしまう。
邦画をカズオ・イシグロが丁寧にイギリス仕様にしていて、観ていてどこまでも気持ち良い作品だった。
タイトルや、照明の使い方がクラシック映画のようで、いつの映画を観ているんだろうと思ったらめちゃくちゃ最近(2023年)の映画だった。
雰囲気のある好みの映画だった。
マッツ・ミケルセンが北欧の至宝なら、ビル・ナイはさながら英国の至宝だろう。