ことのは

時計じかけのオレンジのことのはのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
4.5
【暴力とSEXが極度にエスカレートした未来社会へ!無軌道の限りをつくす若者たちの矯正手段としてー そこに不気味な人体実験が待ちかまえていた!】

暴力と無秩序が蔓延る近未来のロンドンで、無軌道に悪行を繰り返していた主人公・アレックスが逮捕され、刑務所で矯正手術を受けるお話。

自宅のBlu-rayの棚を見ていて目に止まったので、かなり久しぶりに鑑賞。

1972年の映画だけど、半世紀後の今観ても全く色褪せないどころか、いまだこれ以上アナーキーで美しい作品は生まれてないよなぁ。と改めてキューブリックの才気の凄まじさを感じた。
そう考えると、『2001年宇宙の旅』は1968年の映画って、本当に感服する。

とにかく、ワンカットワンカットの構図があまりに美しくて、どのシーンを切り取っても『時計じかけのオレンジ』と分かるんじゃないかな。

絵の構図・カット割、音楽・効果音、本当にため息が出るほど美しい映画だった。

この映画、4Kレストアで作られてIMAX大音量で観たらヤバすぎて倒れてしまいそうだけど、キューブリック監督作IMAX祭りとかしてくれないかなぁ。
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