ぐるぐる映畫

予告犯のぐるぐる映畫のレビュー・感想・評価

予告犯(2015年製作の映画)
3.5
原作は2011年から2013年に連載されていたということで、この時期に実際の社会で起こった事件や現象がモチーフとなっています。

なので、少々古めの社会問題にはなっているもののリアリティーはあるので、そこはエンターテイメントして楽しめました。

…しかし、なんだか全体的に弱い。
もっと深いところまで行って欲しかった。
そこら辺が自分的にはあまり物語に入り込めなかった。

どうやら原作では動物愛護団体に対しての問題提示などをしているようなのですが…そこはカットしてほしくなかった。

4人が同じ意思を持って行動するには、あの理由だけではどうも納得がいかない。

戸田恵梨香が境遇が似ているとはいえ、一回追っかけっこしただけで気持ちを共感出来るところにも疑問が残ります。

脚本には疑問が残るところはあるのですが、時折みせる邦画によくあるライティングのあの感じや、4人が集まってワイワイやってるところは良かったです。なんだかジーンとしました。

そして、今回の予告犯で改めて感じたのですが、鈴木亮平の肉体のみで そのキャラクターの人間性を感じさせるあの感じは何なんでしょうね?

TOKYO TRIBEでは悪。変態仮面では正義。肉体のみで語ることのできる正義と悪。

そして今回の予告犯での肉体のみで語る兄貴感。

何故かわからないのですが、言葉は少なくとも己の肉体のみで見てるこちら側に人間性がちゃんと伝わってくるのは凄い。

今、一番好きな俳優さんです。