2015/9/11
出身身分に関係なく紳士になれる。その命題を掲げ原作を置き換えた荒唐無稽なスパイ活劇。問題点あれどもスピーディなアクション展開とコリン・ファースの意外性。またもう一人の主人公の成長劇として十分に楽しめる要素はある。
紳士の嗜みとしての所持品をスパイガジェットにしたり、あるいはチップが作動するシーンをブラックユーモアたっぷりにしたりと、転換の発想はまるで小学生が裏紙に書いた落書きのように面白い。
往年の名作にして現代もなお継続される007への敬意も込めつつ、ある意味伝統への裏切りと王道に乗らない我流っぷりが清々しい。
続篇制作のソースもあり、今作で一人前になったエグジーが次回どんな活躍を見せるのか。楽しみにしたいところ。