Utopia

レディ・バードのUtopiaのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.9
この映画を見た大半の人は、自身の家族のことを思い出すんじゃないだろうか。という自分も10代の頃の家族との関わり方を思い出した。

大人になってから、割りかし自由な家風だったよなあと決め込んでいたけども、映画を観るやいなや、蓋をしていた家族の記憶を思い出した。

何かと折り合い付かず口を開けば喧嘩ばかりで、衝突していた映画の中の2人はまるで過去の自分と両親のよう。

1番身近にいる人に認めてもらいたかったし、背中後押ししてもらいたかったし、そうする事で自信に繋げたかったんだよと、痛いくらいにレディ・バードの気持ちが分かってしまった。

空港のシーンの前後、サクラメントの美しさや、母親の感情やらが織り混ざって、涙が止まらなかった。

ラストのシーンで見せたレディ・バードの新たな一面。それは彼女が欲しかったものに触れたからこそ、先に進めたのだろう。
Utopia

Utopia