ロビン

ヘイトフル・エイトのロビンのレビュー・感想・評価

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)
4.2
冬にピッタリな作品。
ほぼワンシチュエーションの作品でもある。
ワンシチュエーションでもこの面白さ、流石過ぎる。
ほとんどが室内で撮られているこの167分間を最高な時間にしてしまうのはタランティーノの作る緊張感と会話のセンスの賜物かなと。
ラストは怒涛の面白さで最高!

タランティーノの場合白人も黒人も女性も老人も入り乱れて、ある意味平等な殺し合いが展開されるとこが好き。
それとサスペンスを描きつつもタランティーノ特有のしっかりグロいバイオレンス描写は健在!

それにしても、ルースに顔面殴られたり酷いことされてるのに懲りずに悪態をついて調子こいてまた殴られたり、思いっきり血を浴びた時のリアクションが面白過ぎるデイジーが最高!

そしてウォーレンが白人の男を裸にして殺す話をするあたりから不穏さが立ち込める(この長セリフもいかにもタランティーノ!)

劇中一番のツボは何度も何度も小屋のドアを板で打ち付けるシーンはかなり笑える。


【ネタバレ】
  ↓





終盤何故ウォーレンの股間に1発ではなく2発以上銃弾をぶち込まないのかというツッコミだけはしちゃダメ!
ぶっ倒れた時にあと数発撃ち込めただろうは考えないことにしないと、あそこで話が終わっちゃう〜笑

一番いがみ合っていたウォーレンとマニックスが終盤まさかの共闘。
印象的だったのが、マニックスが出血による貧血で倒れて起き上がった後のセリフ「起きてるよ、ブラック野郎」がニガーからブラックに変わってた点。
少し前からこの2人が皮肉にもお互いを信頼し始めたのを感じていたけれど、ずっと自分が南側の人間であることを強調し、ウォーレンをニガーと呼び続けてたマニックスがここで完全に変わったことがハッキリ分かった。
その後のウォーレンのやるじゃねえかって見直してる感じの顔も良い!
そして最後2人で爆笑しながらデイジーの首を吊るシーンが最高過ぎる!
ロビン

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