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ヘイトフル・エイトのhigashiのレビュー・感想・評価

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)
3.9
西部劇版「レザボア・ドッグス」!
役者たちの血みどろの演技合戦は見事!

台詞だらけ。
悪者だらけ。
嘘つきだらけ。
血だらけ。

サミュエルLジャクソン、ティムロス、カートラッセルほか、豪華キャストが舌戦、銃撃戦を繰り広げる様は、圧巻でした。

特に唯一の女性キャスト、ジェニファー・ジェイソン・リーの演技はすさまじかった…というか汚物顔芸?笑

血だらけになるわ、飛び散った脳みそがこびりつくわ、シチューもぶっかけられるわで、まさにリアクション芸人。目にいろいろ入って大変だったんじゃないかな…。終盤のわめく演技も素晴らしかった。一見の価値ありです。

あと、マイケル・マドセンもいつ耳を削ぎ出すかとひやひやしてたけど、今回はおとなしかった。でも、やっぱり良い味出してました。


上映時間、3時間弱。
正直、序盤はすごく長ーく感じました。

タランティーノお得意のながーーーーーーいおしゃべりシーンが延々と続きます。
毎度のことです。

なんてったって山小屋に着くまで、1時間くらいあるんだから、こりゃ長い。

そして山小屋に着いてからもしゃべるしゃべる。

おいおい大丈夫か…と思い始めた頃に、事件が勃発し、急展開。

血が流れ出してからは、まさにジェットコースター!やっぱりただ長いだけじゃないんだよね、タラちゃん!と感動!

しかも、タランティーノお得意の時系列ズラしも健在で、テンションぶち上がり。そこで、意外な事実も明らかに。

はじめのながーーーいシーンは血みどろの展開のスピード感、面白さを倍増させるためだったのか!と感じさせられます。

タランティーノ!
あなたの作風、大好きだー!!

そして、エンニオ・モリコーネの怪獣映画のような恐怖を煽る音楽も見事でした。
アカデミー賞初受賞おめでとうございました!
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