広告宣伝マンのエリートであるサムは息子を大学の銃乱射事件で失う。
息子を失ったことで酒に溺れ、挙げ句の果てには離婚。
そんな生活を送っていたとある日
元妻から息子の遺品を渡される。
そこには息子が書き留めた歌詞と曲のデモCD。
その当時、息子が何を考え何を感じていたかを知り彼の曲を歌い継ごうとする…
と
ここまでは、よくある感動ものだなぁという印象。
しかし、後半からある事実が明かされ
見ている我々に重く難しいテーマが突き付けられる。
そのテーマというのがこの作品の全体のテーマである、人や物事の多面性への理解と許容。
これが難しい。答えが出ない。
親は何があっても子供の見方でなければならない。
サムが行った行動である、息子の生きた証を残すというのは親として在るべき姿なのかもしれません。
ただこれが正しいとも言い難い。
理解出来る許容範囲を超えている。
僕にとっては難し過ぎるテーマの映画でした。答えが出なかった。
音楽が素敵でビリー・クラダップ、アントン・イェルチンの歌っている姿は最高にカッコ良かった。
アントン・イェルチンに関しては歌っている時の雰囲気はアークティックモンキーズに混じっていても違和感無いぐらい。
ラストの演奏シーンも含めて
心に残る衝撃の作品でした。