封切り日に観賞。前作に負けず劣らずというか、さらにパワーアップした「大風呂敷」にすっかり乗せられてしまった。こういうド派手な映画、好きだな、はっきり言って。
今回、強きをくじき弱きを助けるイリュージョニスト集団の「フォー・ホースメン」は、いきなりニューヨークのイベント会場からマカオの料理店の厨房に「ワープ」する。これが本人たちが仕掛けたイリュージョンならよかったのだが、この裏には、彼らを利用して世界を支配しようともくろむ天才科学者の邪悪な企てがあった。
まあ、物語が物語だけに、あまり書くと見事にネタバレになってしまうので、この辺りにしておくが、見どころは満載。フォー・ホースメンのメンバーが見せるカード・パスのシーンほか、雨を止めたり、催眠術を使ったり、財布をすったりと今回もふんだんにマジックの「技」も登場する。
これだけでもなかなか楽しめるのだが、今回は前作でも登場した謎の人物の出自なども明かされ、情報量も満載。
クライマックスは一挙にマカオからロンドンへ飛び、ここで驚きのラストシーンが展開される。とにかく、ちょっと居眠りでもしようものなら、たちまちこの作品の密度とスビードに取り残されてしまうほど。まあ、冒頭の掴みからなかなか寝させてはくれませんが。
