小波norisuke

駆込み女と駆出し男の小波norisukeのレビュー・感想・評価

駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)
4.0
言葉が難しい上に、とても早口。台詞が聞き取れない。臨場感はあるのだが、やっぱり台詞をちゃんと聞き取って理解したい、と思ってしまう。

それでも大筋はわかる。私は原作も読んだので、それも功を奏したと思う。深くは入り込めなかったけれど、それなりに楽しめた。

圧倒的な美術、俳優陣の魅力、原案のおもしろさが生きている。

お吟さんを演じた満島ひかりさんが、とても艶やかで、圧巻。こんなひかりちゃんを観ることができただけでも価値がある。

鉄練りの女じょごを演じた戸田恵梨香さん。かわいくて、強くて、頼もしい。

要である信次郎さんを演じた大泉洋さん。はまり役なのだけれど、もう10才ぐらい若いときに演じられたら、「駆け出し」でありながらも、実は才覚にあふれた、魅力的な信次郎さんによりぴったりだったような気がする。年相応に見えちゃうので、江戸時代に40代の駆け出し男かぁ、と思うと、ちょっと切ない。そこが信次郎さんの魅力なのかもしれないが。

「素晴らしくて敵わないことを素敵というんだ。」
「寺法は、弱い人、困っている人を助けるためにあるのであって、寺法を守るためにあるのではありません」
この二つの台詞は、覚えておきたい。(ちょっと違うかもしれないけど)
小波norisuke

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