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ドクター・ストレンジのpikaのレビュー・感想・評価

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)
4.0
「ホワット・イフ」の4話を見たので再鑑賞。
最初見たときにめちゃくちゃ楽しんでて結構好きだったのに巷の評価はイマイチ気味で「私がおかしいんか?劇場効果?盛り上がりすぎ?」と不安に思いながら4年半ぶりに見返したらやっぱり好きな映画だった。この充実っぷりで2時間切ってるのもいいし、大好きな「インセプション」を50倍煮詰めたぐにゃぐにゃな町並みが最高。あとストレンジがエンシェント・ワンに洗礼を受ける最初の開眼シーンから、ラスボスとのバトルまでドラッグでトリップしているような幻想映像がたまらなく最高。あのときは知らなかったから認識してなかったけどスタン・リーがハクスリーの「知覚の扉」を読んでるし。物質が物理ガン無視して捻じ曲がったり、手の指先から手が生えたり、口の中に顔があってまたその口の中に顔が…ってのとか、冨樫がたまに2ページ見開きでやる驚愕な世界を映像で見れる愉快さがある。あのトリップ映像をアメコミ大作で見れちゃう美味しさも。
オリジン映画なのに背景ドラマがわりとアッサリしていたり、ヒロインとベタベタしないところもいい。奇抜描写を楽しむ方に舵取りしているのかと思ってしまうくらいドラマはシンプルかつ影が薄く、見終わると詳細は忘却の彼方へ。
あとやっぱりラストバトルが好きだ。反則技とまでは言わないが、王道を無視したような展開に斬新さを感じて嬉しくなる。
ドラッグ的な奇抜描写とかは映像でありそうだけど、真っ当に狂うというか、実験映画ではなく王道アクション映画でぶち込んでくるところがたまらない。くすぐられる。また見てしまうことでしょう。

2017.1.27劇場【1回目】
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