まえじま

ドクター・ストレンジのまえじまのレビュー・感想・評価

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)
4.3
最新作に備え復習。

いや待て待て、こんな面白かったっけ!!??

出た当時映画館で見た時革新的すぎて呆気に取られてしまって点数低かったのかな…?ストレンジの人柄であったりキャラクター像が映像の凄さに見合っていなく昔は感じてしまった。

だけど「インフィニティ・ウォー」、「エンドゲーム 」、「スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム」とどんどん見せ場が多くなり、これからのMCUを引っ張っていくストレンジの成長っぷりを見るとそんな彼の初々しい様を久しぶりに観れてとても面白かったし、MCUが魔術世界に踏み込み、次のステップに進む様が見えた。

本当に映像がすごい。
万華鏡の中を見ているような鮮やかなデザインとミラー次元のラリってる感覚に陥る狂い加減は最高。(比べてみるとだいぶノー・ウェイ・ホームはCGがチープに感じてしまった。ソニーの映像技術とのコラボは期待していたのでそこは少しがっかり…) 次回作の予告を観てるとホラーチックになったことでより淡色になった印象だけど前作のこのようなデザインは少しだけでも良いので継続してほしい。

キャラクターについてはストレンジ、エンシェントワン、ウォン、モルドは良いキャラしてた。この映画があまり評価高くないのはヴィランであるカエシリウスが薄かったからかな。バックストーリーをあまり描けなかったから感情移入できないヴィランになってしまい、大ボスであるドルマムゥの手下なので本当に薄い。マッツが可哀想。

個人的には最初観た時もうドルマムゥ出しちゃうんかい!って思った。ギャラクタスやサノスに並ぶもしくはそれ以上の強さのヴィランだから匂わすだけで良いんじゃない…?って最初は思ったけど倒すんではなくてメンブレさせるという新種の最終決戦を観れて面白かった。

見直してみるとマルチバース(多元宇宙)の恐ろしさであったり脅威について結構触れている点が多かった。その問題もあるし、闇落ちモルドやワンダの件もあるし、ダークホールドなどの書についての説明もあるし、いやいやこれ2時間ちょっとでまとまりますかほんと…サム・ライミ大巨匠頼みました!
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