takato

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスのtakatoのレビュー・感想・評価

4.1
  ん~久々に反応に困る作品がきてしまった…。いや、私は前作が大好きなんで、本作も決して嫌いではないんですよ。ギャグは面白かったし、ヨンドゥ関連は良かった。ただ…(という言い訳じみた文章)。

 前作は、ストーリーやキャラという基本的な物語の要素より、挿入歌というサブな要素がずば抜けた機能を果たしていた稀有な作品だった。知らない曲ばかりなのに、その場面に対する異化効果としても、ポップで楽しい感じとしても、場面の感情をより盛り上げる役割としてもこれ以上にない!ってくらい素晴らしいものだった。そこで続編の本作では、前作が見せてくれたほどの音楽のマジックを期待するのは流石に酷だと思っていたので、前作以上にストーリーやキャラといったところで前作以上の面白さを出して欲しいと思ったのだが。正直、火のないところに煙をたてようとしている感あり…。

 前作は非常にシンプルな話だったけど、それ故にシンプルで痛快な面白さがあった。チーム誕生!というアヴェンジャーズと同じわかりやすい上がり所があって良かった。しかし、本作ではちょっとテーマと思われる「父と子」、「疑似家族」といった要素がまずありきで話を作り過ぎているような気がして仕方がなかった。悪役もなんかあんまり…。マーベル作品は好きなのだが、最近無理に複雑というか、上がりづらい構造の話を選択しがちな気がする。本作で良かった所が、下らないけど楽しいギャグだったり、ヨンドゥ関連のちょっと狙い過ぎかなぁ~ってくらいわかりやすい場面だっただけに、よりやっぱりもっとシンプルな話だったほうが良かったんじゃないかなぁ~って気持ちに囚われてしまった。

 ネビュラと新キャラのマンティスもあんまり活かせてないかなぁ~。あと、CGで凄い映像を見せられても本当に響かなくなってきた。CG無しの「ララランド」や「マッドマックス」ではあんなに心震えたのに…。それにしても出番あんまりなかったけどスタローンの存在感が半端なかった。あの人、年取ってからむしろより偉大な存在になってきたかも。
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