このレビューはネタバレを含みます
火星に1人置いてけぼりにされた植物学者がいかにして生き残るか。深刻な状況にも関わらず主人公のユーモアで宇宙SFにしてはコメディ色が強いのが印象的だった。
誰もいないのに軽快に繰り出されるカメラに向かっての独り言は一見ふざけているようにも見えるが記録映像として残していると考えると決して生存を諦めない主人公のメンタルの強さが垣間見える部分でもあった。
ラストの作戦にかけてはなんともトンデモないミッションの連続だったが結果的に被害者0人のSF映画でハッピーなエンドでした。被害者が出ない宇宙物の映画は宇宙の怖さが半減されてしまうという反面、重くなりすぎずライトに鑑賞できるというメリットもあるという興味深い映画でした。