Ryoko

オデッセイのRyokoのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
4.7
人類が長年培ってきた科学の力で火星に挑む。冷静さに、ユーモアに、科学的な知恵を持った魅力あふれるサバイバー・マーク。マッド・デイモンはさすがアカデミー賞ノミネートの演技。
彼の一人演技が大半を占めるが、様々な角度からのショットやノリノリのディスコ音楽、次から次へと浮かぶ生存に繋がるアイディアが心地よく、とても楽しく観れた作品だった。赤土色が広がる火星や宇宙のシーンも壮大で美しくて見入ってしまった。
リドリー・スコット監督の映像創作力は流石だなと改めて感じたし、知的さとユーモアが絶妙なバランスの脚本もとても良かった。宇宙ものだけどハートフル、監督の温かい視線を感じるような。人類が長年積み重ねてきた英知、そこから生まれた科学技術への礼賛、これからも続くであろう人類の宇宙探求に向けてのエール、そんなことも感じられる映画であった。
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