このレビューはネタバレを含みます
ベストセラー小説の映画化。昔小説を読んで感動した記憶があったけど、内容は忘れてしまったので新鮮な気持ちで映画を観れた。
脳腫瘍で明日死んでしまうと宣告された「僕」が、目の前に現れた自分そっくりの「悪魔」の力で、大切なものを一つ消す代わりに1日寿命を延ばしてあげると言われる。
電話、時計、映画、猫。
消えてみて分かった、世界はかけがえのないもので出来ているということに。
ものが消えると、それにまつわる人の記憶も消えてしまう。大切な人が自分を忘れてしまうって、死ぬ前にそれはキツいな。
「何かいい物語があったとして、それを語る相手がいる限り人生は捨てたもんじゃない」。海の上のピアニストの台詞泣けちゃう。
濱田岳演じるタツヤの、「映画は無限にある。だから君とのやりとりも永遠に続く」っていうのも良かった。
宮崎あおい演じる彼女と僕は、どうして別れちゃったんだろう?
アルゼンチンを一緒に旅したトムさんとの死別も唐突すぎた。そんなことあるかいな…
猫大人しくて可愛いなあ。
主人公にも彼女にも、名前がないのが何だかよかった。
物語云々というより、雰囲気や空気感や役者のビジュアルを楽しむ映画…かなあ。