邹启文

世界から猫が消えたならの邹启文のレビュー・感想・評価

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)
2.1
とにかく下手、リアリティが圧倒的不足
何だろう、このCM出身の監督が映画デビューした時のリアリティを求めた絵作りってどうしても画面が暗くなるよね、日本ってそこまで暗い国ではないんだと思うんだよね
でもその割には陽気なBGMをつけちゃうからどうしてもファンタジーじみてしまい、結果的には崩壊しちゃうよね
つまりそういう類のBGMを常につけていないと観客を集中できないんだろうなーって、
あと毎日何かが消えるっていう設定を強調しすぎていると思うよ。
例えばエターナル・サンシャインって作品は記憶が消えて行く過程を強調するってことなく引きの絵の中で何かが消えていくってそういう感じだったのに……やっぱりCM出身ってのもあってしっかりとアップアップズームって感じでやりすぎ!ってなるよね。
正直一番問題なのは何かが消えることを引き換えに1日生きる日にちを延ばせるって設定の話なのに延ばしてもらった1日をどう生きるかって話ではなく、消えるものに関する回想シーンばっかりやってて、その回想が終わるのと同時に1日過ごしたって感じの展開ばっかりってところだよね。それってそもそもの話としてどうなの?
あと、映画好きの人間ってああいう濱田岳みたいな人間存在しないと思うで、実際のシネフィルぶりって、もっと理屈っぽいし、早口だし、友達以外のやつにそんなに説明台詞吐きまくるわけないし、はっきり言って映画好きってもっとクソ気持ち悪いやつに決まってる
あとさ、宮崎あおいの泣き演技って全部同じだよね
邹启文

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