小説の方は随分前に読んでおり、どのように映像化されているか見たくて鑑賞。
佐藤健さんの好演が光りました。とても雰囲気をうまく演じていて感情移入できましたねぇ。素晴らしい!
ストーリーは川村元気さんの小説から来ているので、久しぶり味わっても、やはり考えさせられよなぁ、と思いながら感動。
あなたなら、一日生きながらえる為に世界から1つずつ何かが消えていくとしたらどうですか?
電話、映画、時計、主人公が人生の中で大切にしてきたものを次々と消されていきます。
大事だったのは、そのものよりも、いざ消えると分かったとき、いかにそれらを通じて大切な人と繋がっていたか、思い出を育んでいたのかを思い知らされ、今までの人生がとても幸せで意義があった事に気付かされる事です。普段から何となく過ごしていると、そう言う有り難みが薄く、時間と共に過ぎ去って行ってしまいます。この物語ではそう言う気づきを得られます。
最後に猫を消されるとなった時、主人公はついに決断します。これらの事は、ある意味、自分の死を受け入れるプロセスでもあり、また生きている人達へ、いかに日常溢れているものが大切かをオーディエンスに訴えています。
映画取り上げられたら、、うわぁ、、辛すぎですよね、、