ミミック

ハイ・ライズのミミックのレビュー・感想・評価

ハイ・ライズ(2015年製作の映画)
2.5
上にいくほど富裕層となる新築タワーマンションの中層にあたる25階に医者のロバート(トム・ヒドルストンa.k.a.ロキ)が越してきた。住み始めるとマンションの中で起こっている異常事態に巻き込まれていく―

階層でのマウンティング、ハイソな会話とシュールな映像、倫理が壊れた人々による暴動などショッキングな映像が終始続くが、そもそも物語をまともに紡いでいく気がないのでどれだけいかれていても「はあ、そうですか」としか思わない。
ロバートも入居してすぐにおかしくなるので、一体誰を中心に見たら良いのか早々に置いてきぼりを食らう。

中の様子をカメラで撮影するという第三者の視点が入る展開もあったのたが、撮影クルーも内部の人間なので全く活きてなかった。

良かったのは、ABBAのナンバーが不穏に奏でられていたことと、ヒトの顔面の皮は案外簡単にベロンと剥がれるのを実演して見せてくれたこと。

原作は1975年に発行されたSF小説だと知って物語の近未来観が色々と腑に落ちた。

この作品とはあまり関係ないけど、限定的な空間で人を混乱状態にして「これが世界の縮図です」みたいな映画はそろそろ飽きたな。
ミミック

ミミック