最低なヒーロー出現。
これはヒーローものである。
これはダークヒーローものである。
これは悪役が主役である。
どれもしっくりこない。
ヒーローとは何かを主眼に置いた時、この作品はかなり異質で、斬新な設定。
ヒーローは悪を倒すもの。
ヒーローはヒロインを救うもの。
この点を網羅していればヒーローものだというのであれば、ヒーローものである。
何が言いたいかというと所謂ヒーローものを求める方には邪道、外道、悪道。
綺麗なヒーローを観たいのであれば、他の『MARVEL』作品でいいでしょう。本当に綺麗な勧善懲悪の作品は多くはありませんが。
下品で最低な主人公が私欲のために悪を打ち倒さんと迷走するお話です。
そして、何より特徴的なのがメタ発言の多さ。
主人公が観客である我々に話掛けてくるといった手法で、これは賛否両論あるかもしれない。
個人的には先読みし難い展開であったため、主人公に翻弄される観客という製作者の意図に即した楽しみが出来たと思う。
アクションはグロテスクな表現を用いつつも、スローや特撮をうまく織り混ぜておりメリハリのあるストーリーの展開を楽しめた。
作品自体は軽く観られるので、邪道に嫌悪しないのであればオススメできる。
ちなみに4dxで映画館にて鑑賞。
わざわざ、こちらで鑑賞の必要はなかったという印象。