千年女優

ペーパー・タウンの千年女優のレビュー・感想・評価

ペーパー・タウン(2015年製作の映画)
2.5
フロリダ州オーランドに住む男子高生で、すっかり疎遠になった学校の人気者で幼馴染のマーゴに恋心を抱くクエンティン・ヤコブセン。ある夜、唐突に家に訪れた彼女に誘われて友人達への復讐劇に付き合った彼が、後日忽然と姿を消した彼女を追って手掛かりから地図上だけの架空の町「ペーパー・タウン」を探す様を描いた青春映画です。

「世界で最も影響力のある100人」に選出される世界的人気作家ジョン・グリーンのベストセラー小説を、前年のグリーン原作映画『きっと、星のせいじゃない。』のコンビによる脚本とジェイク・シュライアーの監督で映画化した作品で、原作人気からティーンエージャーの観客を集めて興行収入8500万ドルを記録するヒット作になりました。

お話そのもののより「オシャレ」な展開と台詞回しが魅力と日本で例えれば伊坂幸太郎風な物語で、ミステリとしての推進力の弱さをキャストの瑞々しい魅力で補います。それでも青春譚としては不出来で、「個性」を描いた様で「スペシャルを演じてたけど特別視されたくない」というセレブのお悩みがオチでは、なんじゃらほいな一作です。
千年女優

千年女優