もう邦題からの先入観というか、ひたすらにセッションしている映画なのかと思っていたのですが、そんなわけないですね。ちゃんと映画でした。
名門音楽大学に入学したドラマーの主人公と、スパルタ教師のチャンバラ物語。
パワハラ教師に胸糞っていう意見も当然あるみたいですが。私はスポ根ハゲの口の悪さに思わず吹き出す…つくづく恐怖と笑いは紙一重ですね。「ファッキン・テンポ!」て。いつか使いたい。
リズムフェチにはたまらん映画ではありましょうが、しかしあんな練習でドラムって上手くなるの?リズム音痴の私には未知の領域です。
映画のテンポはファッキンではなくグッドでしたし、無駄なグダリもなく、総じて面白かったです。
しかしラストのクダリはどうも…。2人の人格的なことは置いておいても、音楽家として、さすがにありえない。
なんといっても、巻き込まれたとしかいいようのない周りのメンバーは良く怒らないよね…しかも2曲もだよ。何年も一緒にやっているメンバーとかならまだしもさ。
という現実味のなさに少し引いてしまいましたが、このシーンのカメラワークは本当に最高で、むしろ普通のセッションシーンが見たかったなぁと思ってしまいました。
というか主人公は性格的にドラムという楽器が合わない気がしてならないよ。自己顕示欲強すぎるでしょうよ。
キャラクター演出もイマイチでしたが、こんな映画は見たことなかったので新鮮でした。