のあ

セッションののあのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.0
映画館にて鑑賞。
手に汗握る緊迫感と音の洪水、劇場で観られてよかったです。

いい意味で先が読めず、主人公がのめり込んでいくにしたがってこちらも物語に没入していくような感覚でした。
指導者も生徒も狂気の沙汰としか思えないのだけど、そこまで追い込まないと幾多の才能の中で抜きん出ることができないのも恐らく事実で、芸術の世界は本当に難しいですね。
結果どうなるのか、想像と解釈の余地を残す終わり方が好みです。

それにしても、冴えないしモテないし才能もなさそうだしクラスで浮いてるし、それでもアメリカで一番の音楽学校にいることだけをプライドの支えにしてなんとか生きてる、そんな惨めさがリアルでしんどい。
そこから調子に乗ってイキって最悪な人間になっていくのもさらにしんどい。
アメリカの陽キャマッチョ社会の悪いところと、陰キャオタクの悪いところが詰まってるなって感じでした。
のあ

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