このレビューはネタバレを含みます
2023年ジーザスシネマランキング第4位
「狂気のその先にあるものを見たくはないかい?」
と聞かれたら、一体どれだけの人が「はい」と答えるだろう。
この質問だけだと、多くの人はもしかすると怖い思いをするかも…と尻込みしてしまうかもしれないですね。
でもこの映画は大丈夫!おばけも殺人鬼もグロもゴアも出てこない!その代わりミスると泣くまで鬼ガン詰めしてくるスキンヘッドのマジキチ教授が主人公を限界ギリギリぶっちぎりまで追い込むよ!
冗談はさておき、フレッチャー教授のやり方は人としては間違ってるんだけど音楽家としては正しいんやないかって思ってて、音楽やスポーツ、およそ順位のつくもの全ての世界において、歴史に名を残す人たちの偉業は狂気的な修練を積み上げた結果だと思うから。
ラストシーンのニーマンとフレッチャーのやり取りはその研鑽を積んだ者同士による勝負そのもので、最早当人以外が口出しできない次元の話かと。