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セッションのnodriguezのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
5.0
ジャズドラマーを夢見て音楽学校に入学した主人公のニーマン。そこで、伝説の教員フレッチャーに見初められ、スタジオバンドの一員としてドラムを叩き始めますが、罵声に続く罵声、精神的な追い込み。鬼教員による指導がエスカレートしていき、ノーマンは次第にドラムを叩くことにとんでもない執着を見せ始めます。
ホラー映画でもないのに、息をつかせない緊張感で満ち溢れ、鬼教員のとんでもない気迫が画面を通してビリビリと伝わってきます。音楽に執着する人間の極限の狂気を描き出している作品で、まさに純粋なる狂気と捉えるか、高みに上るための必要な精神と捉えるか、紙一重です。ただし、ある分野での限界や可能性を追求する映画としては、間違いなく傑作のひとつであると言えます。
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