最後の10分を見るための作品。この10分のために残りの上映時間を過ごすことはとても苦痛だった。
これはストーリーや演出、役者が悪いからではない。
全て良すぎるので、フレッチャーとアンドリューのやり取りがリアルで、精神的にダメージを受けるためである。
しかし、最後の10分。
あの高揚感は忘れられない。
ドラムの音に鼓動がシンクロし、脈打つ音が大きくなる。
エンドクレジットに入った瞬間、思わず拍手してしまうほどの「現実」がそこにはあった。
覚悟と執着が己の道を切り開く。
それを教えてくれる作品。
名作。