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ランダム 存在の確率のharuのレビュー・感想・評価

ランダム 存在の確率(2013年製作の映画)
5.0
シュレディンガーの猫。

エムが夫や友達と楽しいホームパーチーをしていると、突然停電が発生。近所の様子を見に外へ行くと、一軒だけ明かりが。中を覗くと何と!自分たちがいた。

パーチー前から突然携帯の画面が割れるなどの奇妙な体験をしていたエムは、そういえば今日は彗星が通過することを思い出す。そのうちに友人の一人が「シュレディンガーの猫」の話を始める。すべての出来事はあらゆる可能性が重なりあって発生したものであり、どうなるかは箱を開けてみなければわからない。しかし捨てられた「可能性」たちが消えていなかったとしたら?
私たちは常に何かを選択して人生を送っていますが、「あのときこうしてたら…」とか誰もがよく考えること。選択によってあらゆるパターンの人生に分岐するわけですが、それによって行動・環境が変わり、それに伴い性格や見た目すらも変わってしまい、結局もう自分自身が全然違うものになってしまうかも知れないと思うと、人間どうとでも変われると前向きな気持ちになれちゃいました。
ということで、ドッペルゲンガーとかパラレルワールドとかにテンション上がる人にオススメな作品。個人的にかなり好きなタイプでした。
ラストは映画らしく謎を残す感じでおもしろかった。最後まで見終わってからもう一度見直してみると、またおもしろいです。
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