こやち

百日紅 Miss HOKUSAIのこやちのレビュー・感想・評価

百日紅 Miss HOKUSAI(2014年製作の映画)
3.6
江戸風俗研究家で、漫画家の杉浦日向子原作。葛飾北斎の娘で自らも浮世絵師のお栄を取り巻く江戸の人々の話。

お栄についてはかつては田中裕子や宮崎あおいが演じた作品があったっけ。杏がお栄の声をやっていたけど、硬質な声がお栄の気質を表している様で面白い。
料理も掃除もしないけれど、絵には精力を注ぐ。春画も描くが、色気が無いのは理由も有る。花魁や蔭間はやっぱり色っぽいね。なにやら妖しの類いのお話も面白い。煌々と照らす灯りなどない夜の闇の中にはそんな物も見えていたのだろう。お栄の実際の作品「吉原格子先之図」がエンドロールに出ていたが光と影が印象的な作品だった。
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