ククレ

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのククレのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

3D字幕版で鑑賞。キャメロン監督が再び3Dに特化して製作したのだから前作から相当進化しているはず、と期待したのに…。

開始すぐに「2Dにすりゃよかった…」と後悔。画面が暗くなるから、色彩豊かなはずの映像美は半減。立体視と言っても、奥行きを感じるだけで飛び出してくるわけではない。長尺だから目は疲れるし耳は痛くなるし…400円も出すのはもったいないなぁ。約十年前に3D上映が流行ったけど、廃れた理由がわかる。この程度が限界なんだな。これから観る人には2Dをお勧めします。

以下はネタバレ…





前作を復習してきたけど、やっぱり顔の区別が難しいし、世界観に慣れるまで時間かかる。前作と同じようにスカイピープル(人間)とのバトルの展開になるけど、どれもどこかで見たことあるような気がしてた。冒頭でナヴィが列車を襲撃するシーンはまるで西部劇のインディアン。海の民子どもとの確執から信頼を得ていく過程もよくある青春映画。後半の戦艦の沈没なんて戦争映画の既視感たっぷり。手すりに手錠かけられて「タイタニック」かと思った。前作は宙に浮いた岩や奇妙な植物があったから「別の惑星」と思えたけど、今回は地球の海上にしか思えなかった。キャメロン監督はやっぱり「アビス」の頃から水の描写がやりたくてたまらないんやろうな。そういう意味では今作の映像は完成形なのかも。

途中で「捕鯨は悪」と印象操作するみたいな描写があってゲンナリした。欧米人は本当にイルカやクジラが大好きなんやね。

スパイダー君がやらかしたおかげでアイツはまだ生きてるし、キリの出生の秘密も特殊能力も謎のまま。あと3作も作ることが決まっているから、パンドラのいろんな場所で同じような戦争を繰り返すんだろうな。次回作は砂の民?火の民?雪の民?はたまた地下の民?一応観るけど2Dにしよう。

ところで、サム・ワーシントンは必要?もう誰でもよかったのでは?
ククレ

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