このレビューはネタバレを含みます
12月に新設された新宿バルト9の
Dolby Cinemaを初体験。
IMAX3Dと迷ったけど、映像はDolby cinemaが色彩が綺麗とのことで初挑戦。
I列だったけど、もう1、2列前のほうが視野がスクリーンでいっぱいになり没入感あったかも。
(3Dメガネかけるとちょっと暗くなる気がするから、2Dも気になる。)
あとスクリーンがIMAXに比べると小さいのでその分の迫力はちょっと欠ける。
でも本当にその場にいるような臨場感と感嘆する映像の美しさだった。。
今回は森から海に場所を移しており、
海洋生物や海そのものの美しさがまた空飛ぶ森とは違って素晴らしかった。
正直、侵略や戦争がテーマとなっている作品が好みではないので、
部族や家族、動物との触れ合いなどのシーンが多くて前半はほっこりできた。
後半はただただ心が痛むばかり。
あまりフォーカスされていないけど、
トゥルクンの掟が興味深かった。
殺しは新たな憎しみしか生まず、たとえ復讐や仲間を守るためでも御法度とされており、パヤカンはその掟に背いたため孤立している。
この掟こそがナヴィと人間にも大事な考えなのではないか。
どこかで連鎖を断たないと、ずっと戦うことになり、お互い仲間を失うことになる。
人間がそれに気づけば良いのだが…
この作品をナヴィ側に感情移入して観ることは容易いが、同時に人間としての生き方を批判されているようでただただつらかった。
監督は長年ヴィーガンだという。
家族を守ること、部族を守ること、ナヴィを守ること、自然と調和して生きることを美徳としたストーリー。
守るために殺すことを当たり前としてきた人間にパンドラから手を引く選択肢なんてないだろう。
今後の続編で監督はどのような幕引きを用意しているのか、気になるところだ。