このレビューはネタバレを含みます
ベイビーコープ社からティムの家に派遣された中間管理職ボスベイビー。彼は「かわいい」という地位が仔犬に奪われている現状を打破すべくやってきた。目的が達成できなければ解雇され、ティムの家で普通の赤ちゃんとして暮らすことになる。
ん???
親の愛情をボスベイビーに奪われたティムは彼に嫉妬する。自分の家でずっと一緒に暮らすなんて絶対ごめんだ、ということで彼と離れ離れになるため、そのミッションに協力する。
え??
そうなるの??
設定も脚本もぶっ飛んでおり、かつ素早い展開でドンドン進んでいく。
だが、うちの子ども(4歳、3歳、1歳)は、それを見てみんなゲラゲラ笑っていた。子ども受けはいいようだ。
ラストも強引に感動へ持って行ったが、不覚にもちょっと感動してしまった。まーそうなるわな、という予想通りのオチなんだが。
「幼稚園で教わったのは分かち合い。愛が二人分ないのなら、僕の分は君に全部あげる!」
素敵な言葉だ。
突っ込みどころは満載だが、まぁこれはこれでいいか、と思わせる力が本作にはある。
アニメーションもピクサーとはまた違った手法で趣がある。
音楽がハンス・ジマーというのも驚きだ。
公開:2017(米)
監督:トム・マクグラス
製作:ドリームワークス・アニメーション
音楽:ハンス・ジマー(『ダークナイト』『ダンケルク』)