《その橋を踏みはずせば、すべてが終わる…》
黄金コンビ、スピルバーグ監督×トム・ハンクスが描く、実話を基にした社会派サスペンスの傑作！
DVD所有で再鑑賞。
スピルバーグらしい温かい人間描写、コーエン兄弟が脚本を担当しているのでとてもスリリングで重厚な歴史ドラマになっている。
家族想いで人間味ある弁護士ドノヴァン（トム・ハンクス）は、周りの反対の中、拘束中のソ連のスパイ・アベルの弁護をすることに。
ドノヴァンとアベルとの間に芽生える”友情〟。
アベルとソ連上空で撃墜され捕虜となったアメリカ軍パイロットとの人質交換で、アメリカ政府の代理人として東側との交渉に奔走するドノヴァン。
彼は無事に人質交換を成功させることができるのか？
東西冷戦下の東ベルリンの描写がリアリティに溢れ、電車から眺める《ベルリンの壁》がおぞましい…
クライマックスの演出が見事！
人質交換の場・グリーニッケ橋のシーンが印象的で、緊張感がみなぎる展開に固唾を呑む。
電車でのラストシーン…
平和の尊さを観る者に伝えてくる。
”シンドラーのリスト〟”プライベート・ライアン〟そして今作。
スピルバーグが向き合う、”負の歴史〟。
スピルバーグの本気度が伝わる逸品です！
