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海にかかる霧のRenkonのレビュー・感想・評価

海にかかる霧(2014年製作の映画)
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(@TOHOシネマズ新宿/2015.4.22)

霧深い船上で斧を振りかざすキム•ユンソクを見れただけで5億点はつけたいとこ。
その他では三島平八や南部虎弾を彷彿とさせるキム•サンホの髪型、カン船長宅内のディテールなんかとても良かった。
家で堂々と不倫をしていた嫁が、トイレットペーパー(絶妙な位置!)で股間を拭いてから同じ紙でテーブルを拭くシーンは、この映画で唯一笑えるシーンだった。

それ以外では、どうも船員たちのキャラクター性が見えてこなかったのかなーというのが正直な感想。
そもそも唯一の若い女とはいえ、あのブスが(失礼)ヒロインって、ドンソクが命かける割りには説得力無い。
あの出来事を経て船内の歯車が狂うのはわかるんだけど(兄貴がただの好色男から性欲モンスターになったり)狂気に陥るまでの変遷が些か唐突だった気がした。
ラストの落とし所も「殺人の追憶」や「母なる証明」と比べるとちょっと弱いのかなぁ。
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