Donatello

イニシエーション・ラブのDonatelloのレビュー・感想・評価

イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)
3.6
いやしかし笑ったね。
当然そんなつもりで観に行ったわけではなかったんだけども。

物語のトリックは、別の映画を観に行ってチケットを買う際、前に並んでた女の子達が原作を知っていたらしく会話で思いっきりネタバレされましてですね。
諦めてネタバレサイト読んでたんですけども、寧ろ小説だからこそ可能なそのトリックをどう映像にするのかに興味が湧いて観に行ったわけですよ。

もうね、トリックとかどうでも良かったね。

アラン・スミシーをもじった、どう考えても怪しさ満点のキャスト、亜蘭澄司君ね。
いくら隠匿しようとも、僕らのインターネッツがこれほどまでに発展した現在では、大体Google先生に「イニシエーションラブ デブ」と聞くだけで本名まで教えてくれる訳ですから、あまり意味ないとは思いますけども。

最早、彼がもう一度観たい。

凄いね、わかるんだ。彼の役柄の心境が。
初めて恋をした年上の女性にドギマギしちゃうその感じ。
平成生まれには最早なんのことだか分からない黒電話ぐらい懐かしいその気持ち。
それを見事に表現した様はもう凄いなと。

前田敦子ちゃんも凄い良かったんだけどね。いいえ、顔面センターとか一言も言ってないですよ、僕は。
でもさしょうがないよね。タッくんが木村文乃ちゃんになびくのも。
どっちか言ったら、いや言わなくても文乃ちゃんですよ。
清純さを見せながらも醸し出すエロス。
顔面s…前田敦子ちゃんにはちょっと無理ですね。

でも2人とも良かったです。

脇を固める役者さん全てが計算し尽くされてる感じもなかなか凄いなと。

ナウでヤングな世代には大半なんのこっちゃ分からないネタばかりで、こんなオッサンオバサンホイホイみたいな映画でいいのだろうかと思いましたが、みんなクスクス笑ってたから気にすることはなかったみたいです。

兎に角、亜蘭澄司君だけでも僕は見る価値あると思いました。
Donatello

Donatello